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    中国通史で辿る名言・故事探訪(因声求義)

     「因声求義」

                        清代

      清の初期、古代言語研究を極めるために「小学」という学問が

     生れた。

      古代の経書は難解な文語体で書かれているため、これを読み解く

     ために古代言語研究の手法として「小学」が発達した。

      この小学によれば、漢字は字形が概念を表わすのではなく、音が

     概念を表わすという考え方を取り、同音のものが同義を表わすとなす。

      即ち、「声に因りて義を求む」という原則を唱えた。

      その代表的人物が段玉裁や王念孫であり、小学は考証学の重要な

     拠り所となった。

      この小学を駆使して、経書やそれに関係のある古典籍をこと細かく

     解釈できるようになった。

      ※ 段玉裁は言語学と音韻学に通じ、後漢の許慎の

       「説文解字」の注釈書を著す。

        王念孫は古書や伝書の誤りを正し、管子・墨子・淮南子

       などを読めるように復元した。

     

    テーマ : 中国古典・名言
    ジャンル : 学問・文化・芸術

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    中国通史で辿る名言・故事探訪(善悪はただこれ一物)

     「善悪はただこれ一物なり」

                        明代

      王陽明の弟子の薛侃(せつかん)が、花々の合間に伸びた草を

     取り除きながら師に問うた。

      「何ぞ善は培い難く、悪は去り難しぞ」と。

      陽明 対えて、

      「草に善悪の分なし。

      花を観んとせば花を善となす、草を用いんとせば草を善と為す。
      
      善悪は皆 自分の好悪に生ず、花自身に善悪なし」と。

      その説によれば、一つの草が善草ともなり悪草ともなる。

      即ち善悪一物である。

      天も理も性も、すべからく理である。理とは至善である。

      至善は心の本体なり。

      本体上、わずかに過当なること些少なれば(=少しでも適当を

     過ぎれば)、即ちこれ悪となる。

      これ一個の善があり また一個の悪があって、来たって相対する

     に非ず。

      故に、善悪ただこれ一物なり。

      一物の上で適当のところで善と名がつき、また適当のところに

     悪と名がつくのである。

      例えば仁愛でも、過ぎれば惑溺となり、足らずば冷酷となって

     悪と名付けられる。

      しかも惑溺も冷酷も愛そのものである。

      また例えば雨のごときでも、適応すれば膏雨となり、過ぎれば

     霪(淫)雨となる。其れが雨たるにおいては変わりなし。



                徐愛 編集 「伝習録」

      

      

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    中国通史で辿る名言・故事探訪

     忍激の二字は、これ禍福の関(かん)なり。

                         明代

      如何なる時、如何なる場合でも、苦境に耐え忍ぶことの出来るのが

     「忍」であり、耐えることが出来ないで、すぐに感情をむき出しにして

     暴発するのが「激」である。

      忍をとるか激をとるかで、人の幸不幸・吉凶・禍福を別ける関門

     となる。

      
      世を処するは、一歩を譲るを高しと為す。

      歩を退くは、即ち歩を進めるの張本なり。

      (=世渡りでは、一歩を譲るのが奥ゆかしいことである。
      
        一歩を退がるというのは、つまりは一歩進めることの下地

       ともなる。)


                        明の洪自誠 「菜根譚 前集」

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    tyouseimaru

    Author:tyouseimaru
    出身地は四国八十八か所参りの発心の阿波、大阪を終の棲家とする。
    歴史好きで、城郭・神社仏閣・歴史遺跡巡りが趣味となる。
    歴史小説や時代小説を好み、往年の著名な時代小説の類は概ね完読と、自負している。

    自薦
    自著「中国通史で辿る名言・故事探訪」の 上・中・下の3巻を、 近い内に「電子書籍」での出版を予定しています。 今年一年間は、さらに工夫を加えるなどして、補記訂正などの校正を第一義としています。       
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