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    中国通史で辿る名言・故事探訪(殷の湯王、祷りの自己問責)

      「湯王の祷りの自己問責」


      湯王の治世年間において、国内で七年間も続くという大旱魃があった。

      湯王は時の太史(天文官)に占わせたところ、

      「将に人を以って祷るべし」、との占いが出た。 

      だが湯王が占わせたのは、困窮する人民の為にしたことであり、

      「若し人の犠牲が必要ならば、我が身を当てん」と言って、

      遂に斎戒沐浴に入り、白装束に身をまとい、その身を犠牲として

     桑林の野に祷った。

      湯王はその祈りの最中、自問自責した。

      一  政、節非ざるか。
     
           (政事の節度の具合や如何)   

      二  民、職を失えるか。

           (民がその農作業を出来るのかどうか) 

      三  宮室、崇(たか)きか。

           (宮殿が華美や否や)

      四  女謁(じょえつ)、盛んなるや。

           (後宮の女たちが天子の寵愛を恃み、何かと請い求めるような

            ことが頻りに行われてはいないか)

      五  苞苴(ほうしょ)、行わるるか。

           (賄賂が行われてはいないか)

            ※ 苞苴の「苞」は、物を贈る時に藁で包むことであり、

              「苴」は下に敷くことをいう。

               苞苴で、贈り物の意となり、転じて賄賂となる。

      六  讒夫(ざんぷ)、昌(さか)んなるや。

           (讒言する者が幅を利かせてはいないか)


      果たして、この湯王の祷りが未だ終わらない内に、激しく雨が降り始め、

     数千里四方の地を潤した。

                             「十八史略 殷」

    テーマ : 中国古典・名言
    ジャンル : 学問・文化・芸術

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    中国通史で辿る故事・名言探訪(羿の伝説)

      「太陽を射落とした羿の伝説

                     中国神話時代

     羿(げい)は弓の名手として、古来からよく知られた伝説上の人である。

     その伝説は堯帝の時代のものであったり、夏の時代のものであった

    りして、またその内容にもそれぞれ異同があったりして特定的ではない。

     だが彼が超人的な弓の名手であったという事だけは一致している。

     とりわけ有名なのが、「太陽を射落とす」という伝説である。

     堯の時代、太陽が十個 出現するという天変地異があった。

     作物は枯死し、人民は食べるものが無くなり、さらに妖怪が横行し

    異変が度々生じて人民を大いに苦しめた。

     この有り様を見て天帝は、天から一人の神・羿(げい)を遣わした。

     そこで堯帝は弓の名人でもある羿に命じて、九個の太陽を射落とさ

    せて妖怪を退治させた。

     万民は大いに喜び、堯を天子に推戴したという。 

     ところが天帝は自分の子である九つの太陽を殺されたので、何時しか

    羿を疎ましく思うようになり、羿とその妻の姮娥(嫦娥とも)を神藉から

    外してしまった。

     即ち彼らは最早 不老不死ではなくなったのである。

     そこで羿は、崑崙山の西に住むという仙女の西王母を訪ねて、二人分

    の不老不死の仙薬をもらって帰った。

     ところがあろう事か 妻の姮娥が羿に断りもせず、二人分の仙薬を飲ん

    でしまい仙女となって昇天してしまった。

     彼女はそのまま月に棲みついたが、羿を裏切った報いで体は瞻蜍

    (せんじょ。=蝦蟇)になってしまった。

             「楚辞」天文篇注、 「淮南子」本経訓



    テーマ : 神話伝説逸話
    ジャンル : 学問・文化・芸術

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    中国通史で辿る故事・名言探訪(探訪完了の雑感)

    「探訪完了の雑感」

     平成25年1月4日から記述し始めた「中国通史で辿る名言・故事探訪」

    もどうにか終末を迎えることが出来た。

     まだまだ、アレモコレモと思いは多々残るが、この辺で一応 区切りを

    付けておきたいと思う。

     しばらく充電期間を置いてから、再検討して体系を再構築し、内容の

    不備や不具合を補正し、さらには記事内容を増量し充実させたいと

    思念しています。

     

    テーマ : 中国古典・名言
    ジャンル : 学問・文化・芸術

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    tyouseimaru

    Author:tyouseimaru
    出身地は四国八十八か所参りの発心の阿波、大阪を終の棲家とする。
    歴史好きで、城郭・神社仏閣・歴史遺跡巡りが趣味となる。
    歴史小説や時代小説を好み、往年の著名な時代小説の類は概ね完読と、自負している。

    自薦
    自著「中国通史で辿る名言・故事探訪」の 上・中・下の3巻を、 近い内に「電子書籍」での出版を予定しています。 今年一年間は、さらに工夫を加えるなどして、補記訂正などの校正を第一義としています。       
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