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    中国通史で辿る故事・名言探訪(妖は徳に勝たず)

      「妖は徳に勝たず」


                 殷王朝時代

       殷王朝の第8代帝雍己が在位12年にして崩じたので、

      太子が即位した。これが第9代太戊(たいぼ)王である。廟号は中宗。

       初代湯王の良き補佐であった宰相伊尹の孫・伊陟(いちょく)が

      輔佐の任に当たり、ようやく衰退傾向にあった王朝の威勢に歯止め

      をかけた。

       伊陟が宰相になったとき、朝廷内で不思議な怪奇現象が生じた。

       朝方、庭に楮(こうぞ)と桑の木が絡み合って生じ、一晩 経つと、

      両手で抱えるほどの大きさになった。

       太戊王は非常に懼れて、その事を伊陟に問い質した。

       伊陟曰く、

       「臣 聴く、『妖は徳に勝たず』と。

       帝の政、其れ闕(か)くあるか。

         (=政治に関して不十分なところはありませんか。)

       帝、其れ徳を修めよ」と。

         (=もし不十分であるならば、なお徳をよく身に付けられよ。)

       太戊王は伊陟の言に従って、民政に大いに力を入れたので、いつしか

      庭の桑と楮は枯死した。

       また太戊王は伊陟を信任し、その良き補佐もあって王朝は昔日の威勢

      を取り戻し、中興に当たったので「中宗」と称された。

                   「史記」 殷本紀、「十八史略」三代夏后氏

        
      「拾遺・弥縫」


        「呂氏春秋」・十二紀 より

        妖は禍の先なるものなり、

        妖を見て善を為せば、即ち禍至らず。


        「中庸」 章句第二十四章

        至誠の道、以って前知すべし。

        国家 将に興らんとする時は、必ず禎祥(福の兆し)有り。

        国家 将に亡びんとする時は、必ず妖蘖(ようげつ。禍の萌し)

       有り。

        蓍龜(しき。竹筮と亀卜)見(あらわ)れ 、四体(動作や威儀

       の間)に動く。

        禍福の当に至らんとするときは、善も必ずこれを知り、不善も必ず

       これを知る。

        故に至誠は神の如し。

           ☞ 妖蘖とは、切株から生ずる怪しい新芽。ひこばえ。

              

    テーマ : 中国古典・名言
    ジャンル : 学問・文化・芸術

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    Author:tyouseimaru
    出身地は四国八十八か所参りの発心の阿波、大阪を終の棲家とする。
    歴史好きで、城郭・神社仏閣・歴史遺跡巡りが趣味となる。
    歴史小説や時代小説を好み、往年の著名な時代小説の類は概ね完読と、自負している。

    自薦
    自著「中国通史で辿る名言・故事探訪」の 上・中・下の3巻を、 近い内に「電子書籍」での出版を予定しています。 今年一年間は、さらに工夫を加えるなどして、補記訂正などの校正を第一義としています。       
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