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    中国通史で辿る名言・故事探訪(黒牛、白犢を生ず)

     「黒牛、白犢を生ず」

                        戦国時代

      毛色の黒い牛が、白い子牛を産むの意。

      吉が必ずしも吉でなく、凶が必ずしも凶でないことを謂う。

      宋人でよく仁義を行う者がいて、三世も惰らずに来たが家で飼って

     いた黒牛が故無くして白犢(はくとく。白い子牛)を産んだ。

      因って之を孔子に問うと、之は吉祥であるという。

      そこで上帝に献じた。

      ところがその一年後、その宋人は故無くして目が見えなくなった。

      そして黒牛がまた白犢を産んだ。

      その父 再びその子をして、孔子に問わせようとした。

      その子は言った、

      「前に之を問うて明を失う。また何ぞ問わんや」と。

      父が言うには、

      「聖人の言は先に逆らえども後に合う。

      その事未だ究まらず。しばらくまた之を問え」と。

      (=聖人のおっしゃることは前に違っていても、後になると当たる

       ものだ。

        どうなるかは、まだ決まったものではない。もう一度聞いてみよ。)

      その子また孔子に問うに、孔子は、

      「吉祥なり」と教えて、また祀(まつ)らしむ。

      孔子の言を行うこと一年にして、今度はその子が故無くして目が

     見えなくなった。

      この時である、大国の楚が宋を攻めて城を包囲してしまった。

      民 子を易(か)えて而してこれを食い、骸(=骨)を析(さ)きて

     而してこれを炊いた。

      壮丁の者は皆 城壁に上り、戦い続けた。そして戦闘に従った者は

     その大半が死んでしまった。

      だが黒牛を飼っていた親子は、疾あるを以って兵役を免除されていた

     ので死ぬことは無かった。

      さらに楚の包囲が解かれた後、親子の眼疾は共に復したのである。


                       戦国時代の「列子・説符」  

      ☷ 拾遺・弥縫

         前漢の劉安撰「淮南子」にも、

         「塞翁失馬」の喩えで、禍福は一ならずの寓話がある。





                        
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    テーマ : 中国古典・名言
    ジャンル : 学問・文化・芸術

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    tyouseimaru 河野長生

    Author:tyouseimaru 河野長生
    出身地は四国八十八か所参りの発心の阿波、大阪を終の棲家とする。
    歴史好きで、城郭・神社仏閣・歴史遺跡巡りが趣味となる。
    歴史小説や時代小説を好み、往年の著名な時代小説の類は概ね完読と、自負している。

    自薦
    自著「中国通史で辿る名言・故事探訪」の 上・中・下の3巻を、 近い内に「電子書籍」での出版を予定しています。 今年一年間は、さらに工夫を加えるなどして、補記訂正などの校正を第一義としています。       
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