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    中国通史で辿る名言・故事探訪(鄭の内乱後遺症)

     「夫子(ふうし)、死者に礼 有り。

     況や生ける者に於いてをや」


                         春秋時代

     彼の人は、死者に対してさえ礼を重んじたのだ。

     ましてや生きた人に対しては、猶更であろうよ。

     鄭では正卿の子展(公孫舎之)が亡くなり、子展の子・子皮(罕虎)が

    正卿に昇り宰相となった。

     遡ること鄭の15代君主の簡公四年(前562年)、当時の独裁宰相の

    子駟が内乱で異母兄弟の子孔(公子嘉)に謀殺されたが、この年になって

    子駟の第二子・子晳(公孫黒)が当時の最有力宗家であった伯有(良霄)

    邸を急襲した。

     伯有は辛うじて亡命したが、伯有の臣下の多くは討ち死にしてしまった。

     この争い、義は子晳に在りと看做されていたが、子産(公孫僑)は争いが

    収まると、配下を牽き連れて伯有邸に出向き、邸内の屍骸を残らず棺桶

    に納めさせて殯(かりもがり)を行った。

     この時、他の大夫連中は、子産に子晳が正しいので伯有に与しない

    よう忠告していた。

     だが子産はそれに耳を貸さず、会議にも出ず、殯を終えると黙って

    出国しようとした。

     子産の出国を耳にした正卿の子皮は、子産を呼び止めようとその後を

    追おうとした。

     大夫連中は、反対を表明して曰く、

     「我々に従わぬ者を、どうしてお止めになるのですか」と。

     それに対して子皮は、

     「夫子、死者に礼 有り。況や生ける者に於いてをや」と言い、

     子産の執った緊急時の行為と潔い出国の判断は、子皮をして子産に

    対する全幅の信頼を寄せるきっかけを与えることとなる。

                      「春秋左氏伝 襄公三十一年」

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    テーマ : 中国古典・名言
    ジャンル : 学問・文化・芸術

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     河野長生   tyouseimaru

    Author: 河野長生 tyouseimaru
    出身地は四国八十八か所参りの発心の阿波、大阪を終の棲家とする。
    歴史好きで、城郭・神社仏閣・歴史遺跡巡りが趣味となる。
    歴史小説や時代小説を好み、往年の著名な時代小説の類は概ね完読と、自負している。

    自薦
    自著「中国通史で辿る名言・故事探訪」の 上・中・下の3巻を、 近い内に「電子書籍」での出版を予定しています。 今年一年間は、さらに工夫を加えるなどして、補記訂正などの校正を第一義としています。       
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