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    中国通史で辿る名言・故事探訪(論語)

     「今 女(なんじ)は画(かぎ)れり」 


                     春秋時代

     今のお前は力はありながらも、ややもすると初めから己の力を限定して

    かかっており、力が足りない者とは言えない。

     「求や退く、故に之を進む」と、論語・先進篇にある通り、冉求は引っ込み

    思案の性質で、孔子からしばしば、ためらわずに事を行うよう仕向けられた。

     学業を終えて、魯の大夫・季孫氏に仕えてその家宰(執事)となる。

     ところが、季孫氏が自分の領地の租税を厳しく取り立て、私腹を肥やす

    のに冉求が協力した。そのため孔子を怒らせた。

     季孫氏は魯の王室と同族であるとはいえ、五代前に臣籍に下った

    陪臣の身分であった。

     ところが今や、三桓の筆頭として、飛ぶ鳥落とす権勢家であった。

     「季氏 周公より富めり。而して求や之が為に収斂して之に附益す。」

     孔子、冉求の罪を責めて、

     「吾が徒に非ず。小子(しょうし) 鼓を鳴らして之を攻めて可なり」と。

     (=求はもはや吾が弟子ではない。汝弟子たちは太鼓を鳴らして、

      彼の罪を言いふらして攻めるがよかろう)と。

     冉求 曰く、

     「子の道を説(よろこ)ばざるにあらず、力 足らざるなり」と。

     (=先生の教えを尊ばない訳ではありません。愚かなりに教えに

      従おうとは思いますが、如何せん力が足りないのです。)

     子 曰く、

     「力 足らざる者は中道にして廃す。今 女(なんじ)は画(かぎ)れり」

     (=力の不足する者は、道の途中で力尽きて挫折するものだが、

      今のお前は力はありながらも、ややもすると、初めから己の力を

      限定してかかっており、力が足りない者とは言われない。)

      ※ 力は十分あるのだから、積極的に進んで道を求めることが肝要

        だと諭し且つ励ましたのである。

                    「論語 先進篇・雍也篇」


    テーマ : 四書五経
    ジャンル : 学問・文化・芸術

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     河野長生   tyouseimaru

    Author: 河野長生 tyouseimaru
    出身地は四国八十八か所参りの発心の阿波、大阪を終の住処とする。
    歴史好きで、城郭・神社仏閣・歴史遺跡巡りが趣味となる。

    令和元年5月25日、マイブログがアマゾン kindle版として
    その題名も「心に響く中国歴史名」として出版されました。

    自薦
    自著「中国通史で辿る名言・故事探訪」は、上・中・下の3巻あり、 余りにも大部な書となってしまった。 そこで内容を圧縮して「ブログ」として、活路を見出した。 それで、かなり減量したものとなった。 今後はさらに読みやすいブログを目指して、工夫を加えるなどして、 補記訂正してゆきたいと思っています。       
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