中国通史で辿る名言・故事探訪(棣鄂之情)
「棣鄂之情(ていがくのじょう)」
◇ 周王朝 ◇
兄弟が大変仲良く、互いに尊敬し愛情を持ち合うこと。
常棣(にわ梅)は、卾(がく)がたくさん集まって咲き、
外観が美しいことから、兄弟が仲良くしていることの例え。
「詩経 小雅・常棣」
常棣の華、卾として韡韡(いい)たらざらんや
(=にわ梅の花、その花房がよく纏まって、
盛んに咲き誇っているよ。)
※ 韡韡とは、盛んなさま、花の美しい模様を言う。
凡(およ)そ今の人、兄弟に如(し)くは莫し。
(=おおよそ今の人の内で、花房の絆の如く、
同族の者の強い絆には及ばない。)
※ ここでの兄弟とは、身近な血族の兄弟ではなく、
広く同族を意味する。
後に、「棣鄂之情」の成語となり、
真の兄弟を意味するようになる。
其の第四章
兄弟 牆(かき)に鬩(せめ)ぐも、
外 其の務(あなどり)を禦(ふせ)ぐ。
(=同族は 垣の内《族内》では言い争いもするが、
こと垣の外《族外の人》から侮りを受ければ、力を合わせて防ぐ
もの。)
※ 鬩は、言い争う・せめぐの意。
務は、侮り・侮るの意。
毎(つと)に良朋 有り、
蒸(すなわ)ち戒める無からんや。
(=常に傍に入る良き友は、我らのために尽力してくれるのだ。)
※ 蒸は、語調を整える発語。
戒は、非常の際に諭して与力するの意。
☆ 「断章詩句」
戦国時代になってから、詩経の有名な詩句は、
引用されて、四字成語となり大いに普及する。
これを断章詩句という。
☆ 「鬩牆(げきしょう)」
兄弟喧嘩、あるいは内輪もめ。
同じ垣の内の者同士が、言い争うこと。
◇ 周王朝 ◇
兄弟が大変仲良く、互いに尊敬し愛情を持ち合うこと。
常棣(にわ梅)は、卾(がく)がたくさん集まって咲き、
外観が美しいことから、兄弟が仲良くしていることの例え。
「詩経 小雅・常棣」
常棣の華、卾として韡韡(いい)たらざらんや
(=にわ梅の花、その花房がよく纏まって、
盛んに咲き誇っているよ。)
※ 韡韡とは、盛んなさま、花の美しい模様を言う。
凡(およ)そ今の人、兄弟に如(し)くは莫し。
(=おおよそ今の人の内で、花房の絆の如く、
同族の者の強い絆には及ばない。)
※ ここでの兄弟とは、身近な血族の兄弟ではなく、
広く同族を意味する。
後に、「棣鄂之情」の成語となり、
真の兄弟を意味するようになる。
其の第四章
兄弟 牆(かき)に鬩(せめ)ぐも、
外 其の務(あなどり)を禦(ふせ)ぐ。
(=同族は 垣の内《族内》では言い争いもするが、
こと垣の外《族外の人》から侮りを受ければ、力を合わせて防ぐ
もの。)
※ 鬩は、言い争う・せめぐの意。
務は、侮り・侮るの意。
毎(つと)に良朋 有り、
蒸(すなわ)ち戒める無からんや。
(=常に傍に入る良き友は、我らのために尽力してくれるのだ。)
※ 蒸は、語調を整える発語。
戒は、非常の際に諭して与力するの意。
☆ 「断章詩句」
戦国時代になってから、詩経の有名な詩句は、
引用されて、四字成語となり大いに普及する。
これを断章詩句という。
☆ 「鬩牆(げきしょう)」
兄弟喧嘩、あるいは内輪もめ。
同じ垣の内の者同士が、言い争うこと。